仕事に追われ、疲労困ぱいしたエリート青年。ある日出会ったチンピラのような男に誘われ、殴りあうことで自己を開放する「ファイト・クラブ」に参加する。しかし、次第に自分自身をコントロールできなくなっていく。 主人公のエリートはエドワード・ノートン、チンピラ男はブラッド・ピットというスター共演作だ。暴力に振り回されながらも逃れられずにノイローゼに陥る男を、ノートンが演技力で魅せれば、正体不明のチンピラを、フェロモンを振りまきワイルドに演じるピット。両者譲らぬ好演を見せている。 監督は、『セブン』『ゲーム』などサスペンス映画を撮り続けてきたデビッド・フィンチャー。物質と情報におぼれ、自分自身を失ってしまった現代人の心の暗闇を、スリリングに描きだすことに成功している。(斎藤 香)
挑発的な映像
どんでん返しがあるのはなんとなく聞いていましたが、こういうネタだったですか…。ほとんどアンフェアという気がするのですが。サブリミナルをはじめ、インテリアの映像にスーパーがかぶったりと、普通の映画の文法からぶっ飛んだ映像的な面白さはあって、大きな仕掛けもその延長線上にある、という気がします。 一番面白かったのは、ブラッド・ピット=タイラーの仕事をノートンがカメラ目線で説明するところ。 その謎が分かるまでは、ヨーロッパ映画のような不条理テイストが味になっているのですが、それが分かるとそのもやもやもなくなるようになっているのが面白いです。 ラストはキューブリックの『博士の異常な愛情』のようなブラックさ。
意外に面白かった!
タイトルからして、なんだかブラピが格闘技のクラブを作ってそのリーダーとなり、ハチャメチャやる映画なのかとおもったら、そうじゃないいんです。平凡で裕福に暮らしていたある一人の男が狂気の世界へのめりこんでいく姿を描いています。途中でどんでん返しがありますので、一度みてみては?
導入からぐいぐいとひきこまれる
まず、純粋にエンターテイメント的側面からは、導入からぐいぐいとひきこまれるし、前半部分はストーリーがどちらの方向に転がっていくのか予測がつかなくて楽しめた。また全編を通して "Seven"(1995) や "Game"(1997)を手がけたDavid Fincherらしい映像の作りになっている。るまり、明かりが全体的に弱く、登場する建物の色調などもくすんだ感じのものになっていて、独特の怪しげな雰囲気を醸し出しているのだ。 消費社会にどっぷり浸かった現代人の価値観を批判している点では社会批評的な側面を持っている。しかし、それが暴力と破壊というマイナスのオルタナティヴに向かっているところは評価することができない。つまり、それは消費の対象がモノから刺激や興奮にすり替わっただけに過ぎないからだ。
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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